めちゃくちゃ怖い話を聞かせてくれ

私は、旦那の仕事の都合で中国に住むことになりました
ビザを取得しに大阪に一人で行くことになり
一人旅などしたことなかったのでとても意気揚々と準備をしていました
格安の旅行プランで新幹線とホテルを予約
泊まるホテルは、ちょっと古いが
まぁ格安だし泊まれればいいか、と
軽い気持ちでそのホテルに決めました

大阪について、ホテルに荷物を預けに行ったとき
ホテルの印象はやはり古い、本当にここ大丈夫かな、幽霊とかでなきゃいいけど
と、特にオカルトに興味があるわけでも信じているわけでもないですが
不安になっていました。

用事を済ませホテルに戻り部屋に入ると
やはり古い、そしてなんか埃っぽくて薄暗い
先に預けておいた旅行カバンが部屋に置かれていました
古くてもそういうサービスはちゃんとしてくれるのはありがたい

夕食を近くのコンビニで買って済ませた後、シャワーを浴びていると部屋の方から
ぼとっ 何か物を落としたような音が聞こえてきたので
部屋を見てみると、机の上に置いておいたスマホが床に落ちていました
マナーモードにしていたのでバイブレーションで落ちることはないはず
だけど置き方が悪かったんだろうとあまり気にも留めませんでした

深夜になって旦那とビデオ通話をしていると

旦「ねぇ〇〇ちゃん、部屋のテレビつけてる？」と聞いてきました

私は部屋の電気は消しているし、テレビもつけていない
付けているのはベッドスタンドの光だけ

私「つけてないよ～どうしたの？」と聞くと

旦「いや～笑い声とかなんか色々な音が聞こえてきてたから
　　爆竹？みたいな音もするし後ろの方でなんか光ってるのが見えたから
　　大阪だと若い人も多いだろうし騒いでるのかな～って
　　古いホテルって言ってたし音が筒抜けでうるさいみたいだね
　　寝不足にならないように気を付けてね」

旦那が言ったことに対して私は驚きました
まず、外は静かでカーテンも閉めているし窓も開けていない
旦那が言っている音も光も私には心当たりがないのです

心当たりがないことを旦那に話すとホテルを変えた方がいいのでは？と
言ってきましたが夜も遅いし移動など慣れない遠出で疲れていた私はそのあとすぐに寝ることに

寝ているときにうなされる事や金縛りにあうなど
そういうことは一切なく気持ちの良い朝を迎えました

チェックアウトする準備のために身の回りの整理と
化粧をして最後にハンドクリームと足に保湿クリームを塗っていると気付きました

右足の足首からふくらはぎにかけて、青紫に変色した自分の肌を
一瞬パニックになって、え？なんで？寝ぼけて何かぶつけたのか？？と考えていると
よく見たら、これただの痣じゃない、誰かに掴まれてる、手形だ、、、

こんな痣の状態じゃスカートはけないじゃん！ってすぐにパンツに履き替えました
その時は怖いとかよりも、痣のせいで着る服が限られる方が大問題でした

ホテルを出てフロントのおじいちゃんに文句を言おうかと思ったけど
めんどくさいので何も言わずにチェックアウト
話を聞いて実は、と言われても困るし早くこのホテルから出たかったこともありました

そんなこんなで家に帰ってから、痣の様子を見ると
やっぱり誰かに掴まれているようでした、自分の手でその掴み方ができるのか確かめましたが
寝ている体勢からや、丸まって掴むにしても不可能な手形の付き方でした
痣は3日ほどで消えて、体に異常もなく何事もなかったですが
泊まったホテルは今でもあるので同じような経験をしたことがある人もいるかもしれません。